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御香典とかくのはいつまでならOK?どんなときに書くの?

御香典とかくのはいつまでならOK?どんなときに書くの? life
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御香典という言葉を一度はお葬式等で耳にしたことがあるかと思います。御香典と書くのはいつまでなのでしょうか?

御香典を渡すシチュエーションは、「お通夜、葬儀、、四十九日、一周忌、三周忌などの年忌法要。」などがあります。

日本の葬儀や法要は、仏式、神式、キリスト教式といった様々な宗教や宗派があります。

葬儀や法要時に持参する御香典。

御香典はどんな時に使い、御香典と書くのはいつまでなのか、また御霊前と御香典の違いは何なのかを見ていきます。

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御香典とかくのはいつまでならOK?

「御香典」と香典袋に表書きするのは、仏式の通夜・告別式の葬儀の時や年忌法要(一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌など)の時です。

仏式の場合の御香典と書くのは、お通夜から年忌法要まで幅広く書くことができるので、いつまでという決まりはありません。

ただし、キリスト教など「御香典」と書かない宗派もあるので、宗派によって確認が必要です。

では、仏教の場合の御香典のマナーについて見てみましょう。

御香典と書くのはどんなときに書く?

「御香典」と書くのは、仏式の通夜、葬儀なら宗派に関係なく使えます。

ですので、宗派が分からなくて困ったら「御香典」と書いたら良いですね。

但し、仏式以外の神式、キリスト教式では“香”は焚かないので「御香典」は使わない方がいいでしょう。

故人の宗教が分からない時に「御香典」「御霊前」と書くケースが多いですが、できるだけ先方の宗派や宗教によって選ぶのが正式なマナーです。

御香典の意味は?

“香典”の意味は、香は線香、典は供え物を表しています。

仏教では元々、仏前に香を供えることを意味していましたが、現代では香の代わりに「御香典」として霊前に金銭が供えられるようになりました。

香典には線香や献花の代わりを果たすほか、葬儀を行う際には費用がかかるためその負担を減らす、相互扶助(互いに助け合うこと)の意味合いがあります。

仏教の場合の御香典のマナーは?

御香典の書き方、持っていく時のマナーですが、

  1. 薄墨で書く場合

通夜・告別式の場合…表書きをする時は、墨を薄くするか、市販の薄墨ペンが便利です。

薄墨を使用する理由は「涙で墨が滲んでしまった」と表現しているからです。ボールペンや鉛筆は使用しません。

法要の場合表書きをする筆や筆ペンは濃い墨を使用します。これは、法要は日時が決まっており「墨をする時間が十分ある」という意味があるからです。

  1. 不祝儀袋の水引の色

香典を渡す香典袋は不祝儀袋とも呼ばれ、さまざまな種類のものが売られています。水引が黒白、または双銀(銀一色)のものを選びます。悲しいことが繰り返さないよう、結びきりの水引を選びます。

  1. 表書きは縦書きで書く

香典袋の表書きは「御香典」「御霊前」「御香料」などがありますが、これは宗教や宗派によって違いますので、書く前に先方の宗教や宗派を確かめておきましょう。始めから表書きが書いてある市販のものを購入してもかまいません。

上部は「御〇〇」などの表書きを。その真下・水引の下中央にフルネームで名前を書きます。連名は三名まで。目上の人を中心に書き、順に左側に書いていきます。

  1. 不祝儀袋の裏書き

香典袋の裏には左下に住所、一番左側に金額を書きます。金額には「金壱万円也」のように頭に金をつけ旧漢字で書きます。

  1. 香典袋に入れるお札

弔事では、新札を包むのは不幸を待っているかのようで失礼だという考えがあるので、適度にきれいなものを選んで入れます。

入れる方向は、開けたときにすぐに金額が分かるように、顔の印刷されている表側を下に向けていれます。

  1. 袱紗(ふくさ)に包んで持参します。

ここまでできたら準備OKです。

香典袋の表書きの種類一覧

香典の表書きにはたくさんの種類があります。よく使われているものを載せていますので参考にしてください。

  • 「御香典/おこうでん」正式には「御香奠」と書きます。
  • 「御霊前/ごれいぜん」
  • 「御仏前/ごぶつぜん」正式には「御佛前」と書きます。
  • 「御香料/おこうりょう/ごこうりょう」
  • 「御玉串料/おんたまぐしりょう/おたまぐしりょう」
  • 「御榊料/おんさかきりょう/おさかきりょう」
  • 「御神饌料/ごしんせんりょう」
  • 「御神前料/ごしんぜんりょう」
  • 「御花料/おはなりょう」
  • 「御ミサ料/おみさりょう」
  • 「献花料/けんかりょう」

など多くの種類があるので、先方の宗教や宗派に合わせて香典を用意しましょう。

御霊前とはどんなときに使う?.

御霊前は、仏式(真宗派を除く)、神式、キリスト教式の通夜や葬儀で使います。

宗教や宗派を問わず使われていますので、先方が真宗派かどうかわからない場合は使ってもかまわないでしょう。

ただし、キリスト教式のプロテスタントでは使用しません。

御仏前とはどんなときに使う?

真宗派では、通夜、葬儀、法要で「御仏前」を使用します。

真宗派以外の仏教では、四十九日から後の法要で「御仏前」を使用します。

仏式の香典の表書きは?

仏式の香典には種類がいくつかありますが、真宗派と真宗派以外の仏教では表書きは違ってきます。

「御香典」:正式には「御香奠」と書きますが、略した「御香典」が多く見られると思います。仏式の通夜、葬儀で使用します。

「御霊前」:仏式の通夜、葬儀で使用します。但し、真宗派では使用しません。

「御仏前」:正式には「御佛前」と書きますが、「御仏前」もよく見られますのでどちらでもかまいません。

真宗派では、通夜、葬儀、法要で使用します。

真宗派以外の仏教では四十九日以降の法要時に使用します。

「御香料」:仏式の通夜、葬儀、法要で使用します。神式、キリスト教式には使用しません。

不祝儀袋は、黒白または双銀の水引のついたものを使用します。

蓮の花模様が描かれているものは仏式用なのでそれでも構いません。

御霊前と御仏前の違いは?

宗派で御霊前と書くか、御仏前と書くかが異なります。

浄土真宗、真宗大谷の宗派は、死後はすぐに浄土に召され仏になると考えられているので、「御仏前」と書きます。霊の概念はありませんので御霊前とは書きません。

真宗派以外の仏教では、「御霊前」と「御仏前」は、香典を供えるタイミングで異なります。四十九日を区切りにして使い分けられているからです。

四十九日より前:「御霊前」 故人は霊の状態で、霊の前に供えるという意味

四十九日、四十九日を過ぎた後:「御仏前」 故人が仏になる重要な日。

四十九日は、葬儀後の中で重要な法要です。四十九日の前か後かできちんと使い分けをしましょう。

御霊前を使う場合は?

御霊前とは、一般的に四十九日法要までのことをいいます。

故人は霊の状態で、霊の前に備えるという意味です。

通夜、葬儀、四十九日までの法要で、黒白か双銀の水引のついた不祝儀袋に入れ「御霊前」と表書きをします。

 宗派が分からない場合は、「御香典」と表書きされた不祝儀袋を準備しましょう。 

御仏前を使う場合は?

御仏前とは、四十九日以降のことをいいます。

故人の仏様の前に供えるという意味です。四十九日を境に故人は成仏して仏になるとされています。

真宗派では、お通夜、葬儀の四十九日前でも「御仏前」と書きます。

御仏前を使わない宗派は?

「御仏前」を使わない宗派は、神式、キリスト教式です。

神式では、霊の概念があるので「御霊前」は使用できますが、故人は成仏するのではなく、家の守護神になると考えられているので、「御仏前」は使用しません。

神式の香典袋の表書きは?

仏式と共通点の多い神式は、死はけがれとされるので、神社ではなく自宅や斎場で通夜や葬儀を行います。そこで仏式の焼香にあたる、玉串奉奠と呼ばれる儀式を行います。

神式の香典の表書きにはいくつか種類があります。

「御霊前」:神式の通夜、葬儀でも使用できますが、先方が神式だと分かっていれば下記の表書きがよいでしょう。

「御榊料」「御神饌料」:神式の通夜、葬儀で使用します。

「御玉串料」「御神前料」:神式の通夜、葬儀、法要で使用します。

神式の不祝儀袋はどんなの?

不祝儀袋は、通夜、葬儀、法要時には黒白か双銀の水引のついたものを使用します。

地域によっては、法要時に黄白の水引のついたものを使用するところもあります。

蓮の花模様が描かれているものは仏式用ですので使用しないようにしましょう。

もし水引のついたものが用意できなければ、白い無地の封筒でもかまいません。

⑭キリスト教の香典袋の表書きはどう書く?

キリスト教式の葬儀の形式は、教義の違いからカトリックとプロテスタントに大別されます。

カトリックとプロテスタントには異なった流儀がありますが、献花の儀式は共通しています。献花は仏式の焼香や神式の玉串奉奠にあたります。

葬儀で花を供える目的として金銭を包みます。

不祝儀袋の表書きには、「御花料」「献花料」「御ミサ料」「御霊前」があります。

カトリックの香典袋の表書きは?

カトリックでは、人は誰しも罪をもって生きているとし故人のその罪の許しを請い、神の恩恵を受けるために祈りを捧げます。

カトリックの場合の表書きは、「御花料」「御ミサ料」「献花料」「御霊前」が使用できます。

ミサとは、キリスト教カトリックで使われる言葉、儀式のことを意味します。

プロテスタントの香典袋の表書きは?

プロテスタントでは、故人の魂が神に召され、神に感謝を捧げる儀式が葬儀となります。

プロテスタントは教派などが多く、葬儀の方法も違います。

規律がゆるやかなので信者ではなくても希望すればプロテスタントの葬儀をあげることができます。

プロテスタントの場合の表書きは、「御花料」「献花料」「忌慰料/きいりょう」が使えます。

ただし、プロテスタントでは「御霊前」は否定されているので使用しないようにしましょう。

キリスト教の香典の不祝儀袋はどんなの?

キリスト教式には、カトリックとプロテスタントがありますが、不祝儀袋はどちらも同じです。

不祝儀袋は、十字架やユリの花が描かれた白い封筒が好ましいです。なければ、白い無地の封筒でもかまいません。

水引のついていないものを選ぶ方がいいでしょう。

「御霊前」と書く場合の不祝儀袋は、黒白もしくは双銀の結びきりでも大丈夫です。

「御香典」「御仏前」「御香料」はマナー違反となります。

宗教がわからない場合の香典袋の表書きは?

通夜や葬儀に参列する前に、先方の宗教や宗派を確認することが大切ですが、もしわからない時は、「御香典」か「御霊前」と書くと無難でしょう。

不祝儀袋は、白黒か双銀の水引のついているものか、白い無地の封筒を使うといいでしょう。

まとめ

御香典にはたくさんの種類やマナーがあります。これまでのことを一覧表にまとめましたので、迷ったときにぱっと見て確認するのに役立ててください。

表書き読み方使用時
「御香典」正式には「御香奠」と書きますおこうでん・仏式の通夜、葬儀・宗教が分からない時に使われるケースが多い・神式、キリスト教式には使用しないほうがいい
「御霊前」ごれいぜん・仏式、神式の通夜、葬儀で使用する(仏式の真宗派では使用しない)・宗教が分からない時に使われている・キリスト教式の葬儀(プロテスタントでは使用しない)
「御仏前」正式には「御佛前」と書きますごぶつぜん・真宗派では、通夜、葬儀、法要で使用・真宗派以外の仏教では、四十九日以降の法要時で使用
「御香料」おこうりょう/ごこうりょう・仏式の通夜、葬儀、法要※神式、キリスト教式には使用しない
御玉串料おんたまぐしりょう/おたまぐしりょう神式の通夜、葬儀、法要
御榊料 おんさかきりょう/おさかきりょう神式の通夜、葬儀
御神饌料ごしんせんりょう神式の通夜、葬儀
御神前料ごしんぜんりょう神式の通夜、葬儀、法要
御花料おはなりょうカトリック、プロテスタント
御ミサ料おみさりょうカトリック
献花料けんかりょうカトリック、プロテスタント

これまでの感謝と冥福を祈り、きちんとしたマナーで故人を送りましょう。

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