炊き込みご飯をおうちで作ることはありますか?
色々な具が入っていて食べごたえもあるし、栄養バランスも良いので、作りたくなるメニューですよね。
でも実際に作ってみると、思ったより薄味だったり、ご飯がべちゃっとしてしまったりと、意外と失敗することも多いのではないでしょうか。
でも、失敗してしまってもがっかりする必要はありません。
後から味付けしたりリメイクしたりすることで、おいしく食べられるようになるのです。
この記事では、せっかく炊き込みご飯を作ったのに味が薄くなってしまった…という時の対処法について解説しています。
上手に炊く方法についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
炊き込みご飯の味が薄くなる4つの原因
味が薄くなる原因はいつくか考えられます。
主な要因を解説しますので、どれに当てはまるか確認して、その対処法を試してみてくださいね。
具材から出る水分が多い
野菜などの水分を含む具材は、塩分や熱を加えると水分が外に出てきます。
レシピ通りの調味料を入れても味が薄くなるのは、炊飯中に出た水分が多くなっている可能性が高いでしょう。
水分が多い具材をそのまま炊くと、味が薄くなるだけでなく、ご飯もべちゃっとしてしまいます。
特にキノコ類、大根、人参、こんにゃくなどは水分が多く含まれる食材です。
こういった具材を使う場合は、具材に下味をつけてから炊飯器に入れる、お米の水加減を少し減らすといった工夫が必要です。
水加減を減らす場合は、いつもの目盛りから1~2mm程度低めに入れると良いですよ。
調味料(塩分量)が少ない
炊飯するお米の量に対する塩分量が少ないと、当然ですが味が薄くなってしまいます。
お米2合の場合は、下記を参考に味付けしてみてください。
具材の量が多い
つい具をたくさん入れたくなってしまいますが、具材の量が多いと、そこから出る水分量も多くなってしまいます。
加熱ムラが発生する要因ともなりますので、入れすぎない方がおいしく出来ますよ。
お米の量の半分~8割くらいを目安にしてみてください。
また、野菜と肉(油揚げを含む)の割合を半々にすると、味と栄養のバランスが良くなります。
水加減が多い
ご飯を炊くときに、いつもの水加減で水を入れてから調味料を入れると、その分、水分量がオーバーしてしまいます。
水と調味料の合計がいつもの水加減の量になるように調整しましょう。
炊飯器で炊く場合はまず内釜にお米を入れ、その後に調味料、最後に水の順で入れ、水は内釜の目盛りに合わせるとちょうど良い水の量になります。
炊き込みご飯の味が薄いときの簡単な対処方法
味が薄くなってしまった時の対処法を調べたところ、色々な方法があることが分かりました。
まずは調味料を加えて味を調える方法をご紹介します。
塩
塩は、味見をしながら少しずつ加えて混ぜていきます。
あら塩や岩塩だと均一に混ぜるのが難しいので、粒が細かい食卓塩がおすすめです。
洋風の炊き込みご飯にはマジックソルトが合いますよ。
顆粒だし
顆粒だしは、ご飯全体に振りかけて混ぜます。
だしの風味が効いてうま味が増してきます。
入れすぎるとだしの味がきつくなってしまうので、少しずつ加えてください。
コンソメ(顆粒)
コンソメは、洋風の炊き込みご飯や鶏肉の炊き込みご飯に合います。
顆粒だしと同じように、少しずつ加えて味を調整していくと失敗がありません。
醤油
醤油は、まわしかけるように入れて混ぜ、しばらく置いて蒸すと味がなじみます。
また、醤油だけでなくバターも追加するとコクが出ておいしくなりますよ。
麺つゆ
めんつゆは、だしの風味が加わるので、味を調えやすいです。醬油と同じように使ってみてください。
続いて、ご飯のお供を使う方法もあるのでご紹介します。
塩昆布
塩昆布は、昆布のうま味と塩分が、程よく味を調整してくれます。
しらす干し
しらすの塩分で薄くなった炊き込みご飯がおいしくなります。
ご飯に混ぜてもいいですが、炊いたご飯の量が多い時は、お茶碗に盛った後に乗せて食べる方が良いでしょう。
おにぎりの素
おにぎりの素は混ぜるだけで味が整います。
和風の炊き込みご飯には、鮭やわかめのおにぎりの素が合いそうですね。
なめ茸
なめ茸は、炊き込みご飯にとてもマッチします。
とろみがあるので混ぜやすいですが、入れすぎるとべちゃっとしてしまうので注意しましょう。
韓国のり
韓国のりをちぎってご飯に混ぜるか、お茶碗によそってから一緒に食べても良いです。
のりの風味でおいしくなるのはもちろんですが、ごま油がついているので香ばしさもプラスされて、絶品です。
想像しただけでもおいしそうですが、実際、炊き込みご飯と韓国のりを組み合わせる人はとても多いようです。
醤油や麵つゆなどの液体調味料は、ご飯が柔らかく炊きあがってしまった時にさらにべちゃっとしてしまうので、塩や顆粒だし、おにぎりの素や韓国のりなどの乾燥したものがおすすめです。
味が薄い炊き込みご飯のおすすめリメイクの方法は?
ご飯がべちゃっとしてしまったり、反対に芯が残ってしまったりした時は、味を濃くしただけではあまりおいしく食べられませんよね。
そのような時は思い切ってリメイクしてみましょう。
そこで、口コミで調べたおすすめのリメイク法をご紹介します。
チャーハン
具材に火が通っていて味もついているので、醤油を加えて軽く炒めるだけでおいしいチャーハンができあがります。ごま油で炒めたり、卵を足したりしてもいいですね。
ご飯がべちゃっとしてしまった時も、炒めることで水分を飛ばすことができるのでおすすめの方法です。
雑炊・リゾット
ご飯に芯が残ってしまった場合におすすめの方法です。
和風の場合はだし汁で煮て醤油や麺つゆで味付けします。洋風の場合はコンソメを入れてチーズをのせると、コクが出ておいしくなりますよ。
いなり寿司
油揚げのうま味でおいしくいただくことができます。
作っておけばそのまま食べられるので、お弁当やお昼ご飯に良さそうですね。
オムライス
和風の炊き込みご飯でしたら、あんかけや大根おろしをかけてもおいしそうです。
焼きおにぎり
軽く醤油や味噌をぬって焼きます。
すでに味がついていて具も入っているので、おいしい焼きおにぎりができますよ。
どれもおいしそうなので、失敗していなくても試してみたいリメイク方法ですね。
味が薄くならない炊き込みご飯の作り方は?
最後に、味が薄くならない炊き込みご飯の作り方をご紹介します。
やはりポイントは「水分」です。
味が薄くなるのは、具材から水分が出て、水気が多くなってしまうのが主な要因です。
これを回避するためには、あらかじめ具材に下味をつけておく、というのがおすすめです。
切った具材を調味液に浸しておくだけでも良いのですが、できれば炒め煮にしてから炊くと失敗は少なくなります。
炒めることでしっかりと具材に味が付き、水分もあらかじめ出しておくことができるからです。
また、お米は炊く30分以上前にといで水につけ、ざるにあげて、水切りをしておきましょう。
そして、お米を内釜に入れ、「調味料+水=お米の量に対する水分量」になるように入れ、最後に具材を乗せます。具材は上に乗せるだけで、炊く前に混ぜるのはNGです。
調味料と具材を入れたらすぐに炊き始めてくださいね。
具材を炒めたりお米を水切りしたりするのは面倒に感じるかもしれませんが、味がしっかりついて、程よい硬さのご飯が炊きあがりますよ。
炒め煮にする具材は、多めに作って冷凍しておくこともできます。
冷凍を活用すれば、おいしい炊き込みご飯が手軽に食べられますね。
炊き込みご飯の味が薄い原因と対処方法は?後から味付けやリメイクできる?のまとめ
炊き込みご飯の味が薄くなってしまった時の対処法と、味が薄くならないようにする秘訣をお伝えしました。
- 味が薄くなる主な原因は、具材から出る水分
炊く前に具材に下味をつけるか、調味料で炒め煮にすることであらかじめ水分を出しておくと良い。
- 味が薄くなってしまった時の対処法
- 塩や醤油、麺つゆなどの調味料を混ぜる。
- 塩昆布やなめ茸、韓国のりなどのご飯のお供を乗せて食べる。
- チャーハン、雑炊、オムライス、稲荷ずしなどにリメイクする。
炊き込みご飯はポイントを押さえれば上手に炊くことができます。
もし失敗してしまっても、ご紹介した方法で味を調整したりリメイクしたりすることで、おいしくいただくことができます。
ぜひ日常のご飯のレパートリーに加えてみてください。