改まった席に使うことができる付下げ。
もう着る機会がないというときに、売ることも考えるのでは。
こちらでは、付下げはどれくらいの買取価格になるのか?
また、高く売れるポイントなどをご紹介しています。
まず、付下げの買取相場を見てみましょう。
付下げの買取相場は?
訪問着よりも気軽に使えることで人気の付下げ。
未婚、既婚のどちらでも着用できるので使い勝手がよい着物です。
人気があるので、ひどい汚れやシミなどがなければ買取ってもらえます。
この付下げの買取相場を見てみましょう。
- 付け下げの買取相場 2,000円~200,000円
付下げの買取相場は大きく差がありますね。
人気がある付下げといっても、着物の状態によっても金額に大きな開きがあります。
かなり状態が悪いと値段がつかないということもあります。
では、高価買取の対象になる付下げは、どのようなものなのでしょうか?
付下げの高価買取のポイントは?
着物の一般的な査定金額は購入した時の約1割程度と言われています。
ただし、条件が揃えばプラスアップすることがあります。
付下げを高く売るポイントは、
- カビ、汚れ、キズ、シミがない。
- 正絹100%のもの
- 加賀友禅、京友禅などの有名な作家物
- 人間国宝や老舗呉服店であつらえたもの。
- 証紙、証明書がある。
- 未使用や新しい物
- 売りたい時の流行りにマッチしたもの。
- 帯、小物、襦袢がセットになっている。
- 着丈や幅が大きいもの
まず付下げを売るときに確認することは、生地が正絹100%であるかどうか。
ポリエステル素材など化繊が使われている付下げですと、買取が不可のこともあるようです。
買取業者に頼むときに、はじめに正絹なのかと聞かれることがあります。
正絹なのか分からない時は、着物買取業者に相談してみましょう。
付下げが高く売れるポイントの一つは、有名作家のものや人間国宝や老舗の呉服店で作られたものです。
たとえば、京友禅や加賀友禅の有名作家ものなどは、綺麗なものだと値が付くものもあるようです。
有名な作家の付下げを査定をするときは、購入したときについていた証紙や証明証をつけて査定してもらいましょう。
証紙や証明証があるとないとでは、金額も大きく変わってきます。
また、サイズは150センチ以上で、なるべく大きい付下げが喜ばれます。
サイズが大きいと、仕立て直しができるからです。
なお、小さいサイズの付下げは値段はつきますが、高価買取についてはあまり期待できないことが多いようです。
ただし、サイズが小さくても多少の買取価格はつきますので、査定してもらいましょう。
実際の査定額は実物を見てもらわないと、わからないことが多いので、着物の知識がある着物専門業者にしっかりと見てもらうことをおすすめします。
ここからは、付下げはいつどんなときに来たら良いのかなどの豆知識をご紹介します。
付下げを売ることに迷っている状態でしたら、着る機会があるか一度確認してみてくださいね。
付下げはどんなときに着る?
セミフォーマルとして、着用される機会が多い付け下げは、未婚であっても既婚者であっても着用できます
訪問着よりも、略式のイメージがある付け下げは、用途としては同窓会や観劇、お食事会などの、よそゆきの着物としての着用に適しています。
付け下げにも、いくつかの種類がありますので、街着や、よりフォーマルなシーンにも着用できるものもあります。
また、現在の付下げには「付下げ訪問着」や「付け下げ小紋」などの種類もあります。
付け下げ訪問着は、付け下げよりも、よりフォーマルなシーンで活用できます。
ただし、披露宴などに付下げは不可となりますので注意が必要です。
付下げとは?
呉服屋などでは反物として、置かれていることが多い付け下げ。
付け下げの歴史は、太平洋戦争のとき、訪問着の着用が禁止されていたため、代用で付け下げが、定着されました。
着用したとき、着物の柄が全て上向きになるように模様付けが施されています。
付け下げの種類は(付け下げ小紋)、(付け下げ訪問着)、(飛び柄の付け下げ)などに分類されています。
一般的に付け下げは、生地に正絹などが使用されて、セミフォーマルとしての活用に適しています。
格調を表現しているものでは、吉祥模様の付け下げがあります。ゴージャスな袋帯とあわせることで、おめでたいシーンなどでも活用できる着物です。
付け下げを着るときのマナーは?
訪問着が袋帯を付けるのが好ましいのに対して、付け下げに、あわせる帯は袋帯でも名古屋帯でも、どちらでも可能です。
名古屋帯の種類はいくつかありますが、着物とバランスよくコーディネートしたいものです。
織りの名古屋帯は、上品で控えめな印象があります。
また染めの名古屋帯は、季節をあしらった柄が多いので、四季折々を表現する帯として着物とあわせたいものです。
付け下げとともに、セミフォーマルなシーンで活用できる帯です。
半えりにも、気をくばりたいものです。
半えりは着物との調和も合わせて選ぶ事をオススメします。
絽でできた、素材の半えりは、6月ぐらいから9月ぐらいまで使用できる半えりです。
その他にも麻絽は夏場に使用できる半えりです。
草履なども着物にあったものを選びます。コーディネートが難しい場合は、付け下げ一式セットなども購入することができます。
付け下げは、カジュアルにもセミフォーマルとしても幅広く活用できる着物です。用途にあわせて、帯や小物も選びたいものです。